1967-10-24 第56回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第2号
それから西日本各地のあぐり漁業は、ことしは例年にないきわめて異常な不振であります。これもおそらく気象条件、とりわけ干ばつによってとれなかったのではないか。
それから西日本各地のあぐり漁業は、ことしは例年にないきわめて異常な不振であります。これもおそらく気象条件、とりわけ干ばつによってとれなかったのではないか。
次にわが国漁船の朝鮮海峡、いわゆる李ライン及び東シナ海方面の公海における出漁は、特に李ライン周辺で、通常約千二百隻程度のあぐり漁業及び底引漁業を行なっておりますが、これら漁船の外国官憲による不当拿捕に対処するため、巡視船を派遣して特別哨戒に当たり、拿捕未然防止に努めた結果、ここ数年来減少しておるとのことでありました。
厳原におきましては、長崎県厳原支庁において対馬支庁長、厳原町長及び対馬島全漁業協同組合幹部との懇談会が開かれ、同地方の小型一本釣船が李ライン設定により、漁場の締め出しを食っていかに困窮しておるか、また底びき、あぐり漁業により接岸漁場を漸次圧縮されつつある窮状が披瀝されたのであります。厳原において一泊の上、翌二十日朝巡視船「やはぎ号」に乗りまして、午後一時博多に着き博多より帰京した次第であります。
あぐり漁業はまき網漁業でございまして、九十九里の今射撃場のあります豊海町を中心に大体沖合い十マイルから十五マイル以内の海面を主たる漁場として働いておるのでございます。
しかし今申し上げたあぐり漁業に対しては、ほとんど全部が欠損と申し上げてもさしつかえはない。そのために休業をしております。もうすでにぼつぼつ廃業しておるような人方も出ておるのであります。事は日本の漁業です。このままこれを継続することができないどたんばに追い込めて、今の地方税によつて特にこれを促進させるということは困る。
これはあぐり漁業——あぐりというのはいわしをとる綱でありますが、たいへん不況になつております。しかしそれをこの資料と若干損の行く表と、二つにらみ合せて申し上げますが、ある船は千三百四十五万五千円をとつた。数量は十一万五千貫とつた。こうした場合に資材に五百七万二千五百円要した。それから漁船費が六十四万円を要した。人件費は六百八十万四千円を要した。このように人件費は大きいのですよ。
○笹生参考人 千葉縣安房郡保田町、あぐり漁業者笹生林之助であります。 漁業法案ができるにあたりまして、私ども漁業者は、きわめてこの法案について関心を持ち、また私どもの将来の漁業に対する印象も深くなつて来るのであります。従つて私どもはこの漁業法案を見た場合において、やや物足りなく思いましたことが一つあるのであります。
(定置漁業協同 組合副組合長) 加藤 貞吉君 参 考 人 (沿岸漁業者新 潟漁業協同組合 長) 柏原 正雄君 参 考 人 (静岡縣漁業協 同組合連合会主 事) 森野 富男君 参 考 人 (あぐり漁業
北海道信用漁業協同組合連合会会長、札幌市南七條西十六丁目 野村貫一 東大農学部講師、文京区東京大学農学部 水産委員会公聽会参考人 十一月十六日(水) 三国嘉平 氷見漁業協同組合常務、冨山県氷見郡氷見町 加藤負吉 定置漁業協同組合副組合長、神奈川県藤沢市鵠沼一七八五 柏原正雄 沿岸漁業者新潟漁業協同組合長、新潟県新潟市礎町四町二一二 寺田勝雄 静岡県漁業協同組合連合会員、静岡市追手町 笹生林之助 あぐり漁業
しかしこの試験をする―将来の奬励いかんという問題でなくして、日本の漁場にこのきんちやく式が能率的で、かつ経済的であろうというようなことでありますならば、これは日本の今のあぐり漁業の一面の改良というようなことにもなるだろう、こういうふうに考えております。従つて当業者の要望もありましたので、試験という意味で、水産庁としても一面安本に対して要望した、かような経過であります。
なお昨年度からやりましたあぐり漁業に対する補償手形の問題でありますが、これも今日の成績から見まして、今後相当これを拡張して行つていいのでにないかというようなことも考えられますので、この問題についても研究を進めていきたい、かように考えておるのであります。
○飯山政府委員 ただいま漁業手形の件について御質問があつたのでありますが、お手元にも差上げてありますので御承知のように、この漁業手形は関東以北のあぐり漁業者に設けられた特別な措置であつたのです。從つて零細漁民に手形の方が行かないということはお説の通りでありますが、その何口というものも、あぐり漁業者でなければこれが融通ができなかつたのであります。
この漁業手形が最も私どもは水産の資金としての対策としては適切であろう、かように考えておりまして、この漁業手形の活用を、現在の限られたる関東以北のいわしあぐり網漁業というだけでなくして、これを全國のあぐり漁業並びに以西底引、かつお、まぐろ定置漁業、こういう四大重要漁種に向つては、ぜひともこれが活用できますように、実現をいたしたいと考えておるのであります。
しかし現下の不漁に伴つたところのいわしあぐり漁業、あるいはかつお、まぐろ漁業、並びに漁区の関係から重大な危機に臨んでおる機船底曳漁業、なお定置漁業もその一つに加わりますが、これらの漁業の状態は、設備資金よりも運轉資金を最も緊急に必要としておるのであります。ところがこの運轉資金につきましては、復金においてもこれが融資の道は困難なのであります。